宍道湖育ちのしじみちゃんです!
「しじみって海で採れるの?それとも川?」「宍道湖や十三湖が有名って聞くけど、実際どこで獲れるの?」
そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。スーパーで「島根県産」「青森県産」などと表示されても、どんな違いがあるのか分かりづらいですよね。
実は、しじみが育つ環境には“淡水”“汽水”“湖沼”といった違いがあり、それが味わいや栄養にも大きく影響しています。
どこのしじみを選ぶかで、旨みや香り、旬の時期まで変わるのです。
この記事では、日本各地のしじみの生息地や名産地をわかりやすくまとめ、宍道湖・十三湖・涸沼など有名な採取地の特徴を比較します。
これを読めば、あなたも「どこのしじみを選べばいいか」が自然に分かるようになります。
しじみはどこに生息している?生息環境の基本を知ろう

しじみといえば、湖や河口付近で育つ二枚貝。なかでも日本で主に食用とされるのは「ヤマトシジミ」です。
ヤマトシジミは淡水と海水が混ざる汽水域を好み、豊富な栄養を吸収しながら成長します。代表的な生息地は島根県の宍道湖、青森県の十三湖、茨城県の涸沼など。いずれも川の淡水と海からの海水が交じり合う場所で、しじみにとって理想的な環境です。
水質や底質によって味にも差が出ます。栄養塩を多く含む湖ではだしが濃く、淡水の影響が強い場所では穏やかで上品な風味になります。こうした生息環境の違いが、日本各地の「しじみの個性」を生み出しているのです。
しじみの種類と生息域の違い
実は、しじみには大きく3種類あります。
・ヤマトシジミ:主に汽水域(宍道湖・十三湖・涸沼など)に生息。日本の食卓で最も一般的。
・マシジミ:淡水域(川や湖)に生息。主に西日本や九州地方で見られる。
・セタシジミ:琵琶湖特有の淡水種。殻が薄く、だしが繊細で上品。
それぞれ生息環境が異なるため、味にも明確な差が出ます。
ヤマトシジミは旨みが濃くコクがあり、マシジミはやや素朴であっさり、セタシジミは淡い香りが特徴。
どの地域の水に育ったかが、しじみの“味の個性”を決めているのです。
日本各地でしじみが取れる場所まとめ|地図で見る主要産地

宍道湖・十三湖・涸沼|日本三大しじみ産地の特徴を比較
宍道湖(島根県)
日本最大級の汽水湖で、ヤマトシジミの一大産地。身が厚く、だしを取ると深みのある旨みが広がる。
全国シェア約4割を占め、「しじみといえば宍道湖」といわれるほど知名度が高い。
十三湖(青森県)
甘みと柔らかい風味が特徴で、青森の名物「しじみラーメン」にも使われる。
冷涼な水と栄養豊富な汽水が育てる繊細な味わいが魅力。
涸沼(茨城県)
関東屈指のしじみ産地。「ひぬまやまとしじみ」は粒が大きく濃厚で、だしが厚みを持つ。
東京圏から近く、産地直送のしじみとして人気が高い。
他にも様々な場所でしじみが獲れるよ
| 地域 | 産地 | 環境 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 北海道 | 網走湖 | 汽水湖 | 冷涼な環境で育つ大粒しじみ。 |
| 青森県 | 小川原湖 | 汽水湖 | GI登録。肉厚で旨みが濃い。 |
| 島根県 | 中海 | 汽水湖 | 宍道湖と並ぶ山陰の主要漁場。 |
| 出雲市 | 神西湖 | 汽水湖 | 希少な小規模産地。「幻のしじみ」。 |
| 滋賀県 | 琵琶湖 | 淡水湖 | セタシジミ。上品で繊細な味。 |
| 愛知・三重 | 木曽三川流域 | 河口域 | 砂地に生息。東海の代表的漁場。 |
| 大阪府 | 淀川河口 | 河口域 | かつての大漁場。現在も一部で漁。 |
| 九州 | 有明海(筑後川・白川河口) | 河口域 | 地元消費中心の小規模産地。 |
しじみは海にもいる?川・湖との違いを徹底解説

しじみは「海の貝」と思われがちですが、実際には海そのものには生息していません。
しじみは淡水と海水が混ざる“汽水域”を好み、塩分が高すぎると体内の浸透圧を保てず生きられないため、海水中では生存できないのです。
ただし、川と海の境目にある河口や湖など、海水が少し混ざる環境では生きることができます。
島根県の宍道湖、青森県の十三湖、茨城県の涸沼などがまさにその典型で、これらは見た目は湖でも、実際は海水が入り込む汽水湖です。
このような場所では、海からのミネラルと川からの栄養が交じり合うことで、しじみがゆっくり成長し、旨みの濃いヤマトシジミが育ちます。
逆に川の上流や淡水湖に棲むセタシジミやマシジミは、塩分を含まない環境で育つため、風味はやや淡白になります。
つまり──
しじみは「海にはいない」が、海の近くにはいる。
それが、海辺のしじみ漁が盛んな理由なのです。
関東でしじみが取れる場所と旬の時期

茨城県の涸沼が代表格。春(産卵前)と秋(水温低下期)が最も美味しい旬とされます。
関東近郊では霞ヶ浦・手賀沼などでも漁が行われていますが、品質・知名度ともに涸沼が圧倒的。
冷凍保存されたものも流通しており、東京圏でも鮮度の高い国産しじみが手に入ります。
美味しいしじみを選ぶコツと保存のポイント

殻のツヤと割れの有無をチェック。触れると殻を閉じるものが新鮮なしじみです。
砂抜きをして冷凍保存すれば、うま味成分が増し、約1か月保存可能。
冷凍したまま味噌汁や炊き込みご飯に使えるため、常備食材としても優秀です。
冷凍保存のポイントとおすすめ調理法
冷凍することで細胞が壊れ、アミノ酸(うま味成分)が溶け出しやすくなります。
調理時は解凍せず、凍ったまま鍋に入れるのがコツ。味噌汁やお吸い物なら、凍った状態で煮立てるだけで、深い出汁が取れます。

炊き込みご飯に使う場合は、醤油・酒・みりんを控えめにしてしじみの風味を引き立てるのがポイント。
また、パスタや酒蒸しに使うと旨みの層が広がり、オイルとの相性も抜群です。
冷凍庫に常備しておけば、忙しい日の「あと一品」にも便利です。

宍道湖産のしじみを味わうなら──有限会社コクヨーの生しじみ

島根県・宍道湖で朝獲れしたしじみを、その日のうちに直送。
「旨みが違う」「出汁が濃い」と料理人からも支持される、鮮度抜群の大和しじみをそのまま家庭で楽しめます。
丁寧な砂抜きが済んでいるため、届いてすぐに調理でき、身はふっくらと肉厚。
出汁を取ると深いコクが広がり、味噌汁はもちろん、炊き込みご飯や酒蒸しにも最適です。
容量は1kg〜5kgまで選べ、家族用から業務用まで幅広く対応。
冷凍保存も可能で、忙しい日でも手軽に宍道湖の味を味わうことができます。
スーパーではなかなか手に入らない“産地直送の品質”をそのまま自宅へ。
島根の豊かな湖が育んだしじみの力強い旨みを、毎日の食卓で感じてください!
まとめ|日本各地のしじみを知って味の違いを楽しもう
しじみがどこに生息し、どんな環境で育つのかを知ることは、味の違いを理解する第一歩です。
宍道湖・十三湖・涸沼という三大産地は、それぞれに個性と魅力があり、地域の水や風土を映し出しています。
濃厚なコクを求めるなら宍道湖、柔らかな甘みを楽しむなら十三湖、バランスの良い旨みを味わいたいなら涸沼と、料理や好みに合わせて選ぶとより豊かな食卓になります。
産地を知ることで、ただの「貝」から「地域の味」へとしじみの価値が変わります。
ぜひお気に入りの産地を見つけて、毎日の味噌汁やスープにしじみの滋味深い旨みを取り入れてみてください。
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