しじみ料理と聞いて、何を思い浮かべますか?
日本では味噌汁がおなじみですが、海を渡ればその食べ方はずいぶん変わります。台湾ではニンニク醤油に漬け、韓国ではニラを浮かべたスープに、ベトナム・フエではご飯や香草と一緒に一皿の料理に。
同じしじみでも、土地が変わると味わい方もこんなに違います。
この記事では、台湾・韓国・ベトナムで親しまれてきたしじみ料理をたどりながら、アジア各地の食文化をのぞいてみます。
味噌汁だけじゃないんだね!
海を渡ると、しじみの食べ方はこんなに変わる

日本では、しじみから出るだしを味噌汁やすまし汁で楽しむ食べ方がよく知られています。
一方、アジアに目を向けると、醤油やニンニクに漬けたり、ニラと一緒にスープにしたり、ご飯や香草と混ぜたりと調理法はさまざま。
小さなしじみの向こう側に、その土地で使われる調味料や主食、水辺で暮らしてきた人々の食卓まで見えてきます。
日本では味噌汁で味わうしじみ

日本で広く食べられているのはヤマトシジミです。
特に島根県の宍道湖は代表的な産地のひとつで、汽水域で育つしじみが古くから地域の食卓を支えてきました。
味噌汁にすると、殻から出ただしが汁全体に広がります。
まずこの日本の食べ方を頭に置いて、海外の料理を見ていきましょう。
台湾|しじみの醤油漬け「鹹蜊仔」

台湾で親しまれているしじみ料理のひとつが、しじみの醤油漬けです。
台湾シジミを、醤油をベースにニンニクや唐辛子などを合わせたタレに漬け込み、しじみの身に味を含ませます。台湾では「鹹蜊仔」と呼ばれる料理として知られています。
日本ではしじみのだしを味噌汁などで楽しむことが多い一方、台湾では身そのものにしっかりと味をつけて楽しむのが特徴。ニンニクの香りや唐辛子の辛味が加わることで、日本のしじみ料理とはひと味違った一皿になります。
韓国|しじみとニラのスープ「チェチョプクク」

韓国では、しじみを「재첩(チェチョプ)」と呼びます。
代表的な料理が、しじみを煮出したスープにニラを合わせる재첩국(チェチョプクク)です。
しじみの旨味が溶け出した淡い色のスープは、味噌を使う日本のしじみ汁とはまた違った味わい。ニンニク、酒、出汁などでシンプルに味を整えるため、しじみそのもののコクを感じやすく、そこへニラの香りが加わります。
お酒を飲む人や疲れてる時におすすめ!
ベトナム|古都フエの「コムヘン」

コムヘンは、冷ましたご飯にしじみの身をのせ、香草や野菜、ピーナッツ、揚げた豚皮などを合わせて食べる料理です。
唐辛子や発酵調味料も使われるため、しじみの旨味だけでなく、辛味や香り、ピーナッツや豚皮の食感まで一度に楽しめます。さらに、しじみを茹でた汁が添えられるのもコムヘンならでは。
具材を混ぜながら食べ進めるたびに味や食感が変わる、フエらしい賑やかな一皿です。
香草やピーナッツが入った、エスニックな混ぜご飯って感じなのかな?これは食べてみたい!
日本のしじみも料理を変えると違う表情に
世界の料理を見ていると、日本でも「しじみ=味噌汁」だけに決めなくてもよさそうです。
酒蒸しや炊き込みご飯など、しじみのだしと身を生かした料理はいろいろあります。
台湾料理やコムヘンをそのまま再現しなくても、海外の食べ方をヒントに、いつものしじみ料理を少し変えてみるのも面白いかもしれません。
小さなしじみ一つでも、国が変われば食べ方もずいぶん変わるもんだね!
まとめ|小さなしじみから見えるアジアの食文化

台湾ではニンニク醤油に漬け、韓国ではニラ入りのスープにし、ベトナム・フエではご飯や香草と合わせる。
同じしじみでも、土地が変われば料理の姿は驚くほど変わります。
普段何気なく食べている宍道湖のしじみも、世界の料理と並べてみると少し違って見えてくるもの。次にしじみ汁を味わうときは、遠く離れたアジアの食卓にも思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
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